2014/5/7

総合・マクロ

ガスプロムとOMV、サウス・ストリームの支線建設で合意

この記事の要約

オーストリアの石油・ガス最大手OMVは4月29日、ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」の支線をオーストリア国内に建設することで、同パイプラインの建設を主導するロシアの政府系天然ガス […]

オーストリアの石油・ガス最大手OMVは4月29日、ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」の支線をオーストリア国内に建設することで、同パイプラインの建設を主導するロシアの政府系天然ガス企業ガスプロムと基本合意したと発表した。

サウス・ストリームはロシア南西部からウクライナを迂回して黒海海底を通り、西欧諸国に至るガスパイプライン。合意によると、サウス・ストリームは、2017年からブルガリア、セルビアおよびハンガリーを経由して、オーストリアのバウムガルテンまで年間最大320億立方メートルの天然ガスを輸送する。支線の長さは約50キロメートルで、建設費用は数十億ユーロにのぼる見通しだ。

OMVは、今回の合意によってオーストリアの天然ガス供給体制が強化されるとともに、中東欧向け天然ガス輸送のハブとしてのバウムガルテンの地位が高まると強調している。

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