2014/5/14

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア、放射性廃棄物貯蔵施設建設へ

この記事の要約

ルーマニア政府は、チェルナヴォダに放射性廃棄物貯蔵施設を建設する。原子力・放射性廃棄物庁(ANDR)のタタル長官が5日、記者会見で明らかにした。2020年までの完成を目指す。 貯蔵施設はチェルナヴォダ原子力発電所近くのサ […]

ルーマニア政府は、チェルナヴォダに放射性廃棄物貯蔵施設を建設する。原子力・放射性廃棄物庁(ANDR)のタタル長官が5日、記者会見で明らかにした。2020年までの完成を目指す。

貯蔵施設はチェルナヴォダ原子力発電所近くのサリグニに建設する計画で、初期投資額は4,000万ユーロを見込む。タタル長官によると、施設の規模は最終的に40ヘクタールにまで拡大する計画で、総投資額は4億ユーロに達する見通しだ。費用はチェルナヴォダ原発の運営会社であるヌクレアルエレクトリカが一部負担するほか、民間からも投資を募る考え。

ルーマニアでは現在、低・中レベル放射性廃棄物は国内唯一の処分場であるバイタ・ビホル処分場に廃棄されている。同処分場はウラン鉱山跡を利用したもので、20~25年に閉鎖が予定されている。ANDRはまた、55年までに高レベル放射性廃棄物の貯蔵施設を完成させることを目指し、検討作業を進めている。