セルビア国立銀行(中銀)は8日、政策金利である1週間物レポ金利を0.5ポイント引き下げ、9%にすることを決定した。利下げは13年12月以来5カ月ぶり。インフレ圧力が弱まっていることを受けて踏み切った。
セルビアでは緊縮財政の影響で景気が冷え込み、インフレ率は13年3月から下落傾向が続いている。特に同10月以降はインフレ率が1.6~3.1%と、中銀の中期目標(2.5~5.5%)の下限ライン前後で推移している。
中銀は声明の中で、◇融資需要の減退◇労働市場の悪化見通し◇食糧生産コストの下落――などより総需要が低迷し、ディスインフレ(物価上昇率の低下)が強まるとの見方を示しており、来月以降も利下げを行う可能性がある。