欧州委員会はこのほど、ポーランドとリトアニアの電力系統の相互接続プロジェクト「リトポルリンク( LitPolLink)」を支援するため、欧州地域発展基金(ERDF) から6,000万ユーロを拠出すると発表した。
リトポルリンクは、ポーランドとバルト三国の電力市場を欧州の電力市場に統合することを目的とするプロジェクトで、現在はポーランドのエウクとリトアニアのアリートゥスを結ぶ全長163キロメートルの送電線の建設が進められている。送電線の容量は当初500メガワット(MW)だが、2020年までに1,000MWに引き上げられる予定だ。
欧州委員会のハーン委員(地域政策担当)は、「エネルギーの安全保障と供給はEUにとって死活的問題だ」と指摘。「リトポルリンクのようなプロジェクトは国外からの電力依存の問題に対処するものであり、欧州の単一エネルギー市場の実現に欠かせないものだ」と述べた。