伊保険最大手ゼネラリは16日、中東欧事業統括子会社であるゼネラリPPFホルーディング(GPH)が、セルビアのデルタ・グループから同国2位の保険会社であるデルタ・ゼネラリ・オシグラニエ(DGO)の株式を取得したと発表した。取引金額は公表されていない。これにより、DGOはGPHの完全子会社となる。
ゼネラリによると、GPHによるDGOの完全買収はすでにセルビア国立銀行の承認を得ており、GPHは今後、セルビア事業のリブランディングに着手する。DGOはセルビアの生命保険市場で26.6%、損害保険市場で17.6%のシェアを持つ。昨年の保険料収入は1億3,050万ユーロだった。
ゼネラリはGPHを通じてモンテネグロ、セルビア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、スロバキア、モンテネグロの10カ国で事業を展開している。GPHは中東欧地域最大の保険会社で、昨年の保険料収入は35億ユーロにのぼった。