2014/6/11

ロシア

国際金融公社、仏オーシャンのプロジェクトに資金供与

この記事の要約

世界銀行傘下の国際金融公社(IFC)の理事会はこのほど、仏小売大手オーシャンのロシア、ベトナムその他新興国での事業拡大プロジェクトに3億4,000万米ドルを供与することを承認した。ロシアでのプロジェクトが承認されたのは、 […]

世界銀行傘下の国際金融公社(IFC)の理事会はこのほど、仏小売大手オーシャンのロシア、ベトナムその他新興国での事業拡大プロジェクトに3億4,000万米ドルを供与することを承認した。ロシアでのプロジェクトが承認されたのは、ロシアによるクリミア編入後初めて。

理事会では、ウクライナ問題で欧米諸国がロシアへの制裁を強化するなか資金を供与することの是非をめぐって議論が紛糾。カナダが反対票を投じたほか、米国を含む4カ国が棄権した。カナダのオリバー財務相は声明で、「カナダはプロジェクトに反対票を投じることで信念に基づくスタンスを示した。我々はロシアの利益になるプロジェクトを支持しない」と述べた。また、米財務省のシュルマン報道官は、「現時点でプロジェクトを支持するのが適当であると思わない」とのコメントを発表した。一方、世界銀行は、プロジェクトを実施することでロシアの低・中所得の消費者が低価格でより高品質な製品を入手できるようになるとして、その意義を強調した。

オーシャンは2002年にロシアに進出し、現在はハイパーマーケット78軒、スーパーマーケット122軒を展開している。

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