サムスン電子はこのほど、ハンガリーのヤスフェニサル工場で、新工場棟を開所した。LED・プラズマテレビなどを生産する。投資額は2,500万米ドル。開所に伴い、従業員を75人増やした。
ヤスフェニサル工場はブダペストの東方60キロに位置する。新工場棟の面積は2万2,000平方メートルで、LEDテレビ、LED多機能ディスプレイ、43型・51型プラズマテレビを生産する。主に欧州連合(EU)に出荷する予定だ。
サムスン電子は1989年にヤスフェニサルで拠点を設立した。翌90年に生産を開始し、93年には製品を国外へ出荷し始めた。07年に第2工場棟を建設して生産能力を拡張。今回の第3期投資では生産効率の向上に重点を置いた。
ヤスフェニサル工場は2,500人を雇用し、サムスンの欧州テレビ工場として最大の規模を誇る。技術面でもグループ内でトップの水準にあるという。
サムスン電子の対ハンガリー投資残高は1,600億フォリント(約5億2,500万ユーロ)。これまでのテレビ・ディスプレイ生産台数は累計6,200万台に上る。