中欧最大の格安航空会社ウィズエアーは15日、ロンドン証取での新規株式公開(IPO)を取りやめると発表した。航空業界の先行き見通しが不透明なことを理由として挙げた。上場計画中止で業績予測が悪化することはないと強調している。
ウィズエアーは先月22日、ロンドンで上場する計画を発表。2億ユーロを調達する予定だった。
欧州航空業界では先週、独ルフトハンザとアイルランドのエア・リンガスが相次いで業績見通しを引き下げた。また、欧州の格安航空最大手であるライアンエアーは中東欧事業の強化を図るなど、再編の動きが活発化している。
(東欧経済ニュース5月28日号「ハンガリー格安航空ウィズエアー、ロンドンに上場」を参照)