三菱マテリアルは8日、超硬工具の販売支店をトルコのイズミルに設立すると発表した。主な供給先である自動車産業がトルコで成長していることを受け、代理店を通じたこれまでの販売体制から直販体制に切り替える。
新支店はドイツに拠点を置く欧州販売子会社MMCハルトメタルの支店として設置する。今月末に営業を開始し、今年度の売上で2億円の達成を目指す。
三菱マテリアルによれば、トルコの自動車生産台数は中東欧諸国でロシアに次ぎ2番目に多い。また、自動車・部品メーカーは中東欧地域での生産を強化する傾向にあり、トルコもその例外ではない。
今後の自動車産業向け超硬工具の需要増に対応するには、直販体制を整え、サービスを向上させることが欠かせないと判断した。