2014/7/9

バルト三国

フィンランドのフォータム、エストニアのガス供給会社の過半数株獲得

この記事の要約

フィンランドのエネルギー大手フォータムは1日、エストニアのガス供給会社エースティ・ガースとガス輸送会社ヴェルグテーヌス・ヴァルドゥスへの出資比率を引き上げ、過半数株を確保したと発表した。独同業のエーオン・ルールガスの持ち […]

フィンランドのエネルギー大手フォータムは1日、エストニアのガス供給会社エースティ・ガースとガス輸送会社ヴェルグテーヌス・ヴァルドゥスへの出資比率を引き上げ、過半数株を確保したと発表した。独同業のエーオン・ルールガスの持ち株を買収した。取引額は明らかにされていない。当局の承認を経て、9月末までの取引が完了を見込む。

フォータムの発表によると、エースティ・ガースへの出資比率は17.72%から約51.4%へ拡大した。ヴェルグテーヌス・ヴァルドゥスについても大体同じ比率という。

なお、ガスの輸送事業と販売事業の分離を義務付ける欧州法に基づき、フォータムはヴェルグテーヌス・ヴァルドゥスを最終的には売却する予定だ。

一方、エーオンは昨秋、バルト三国事業からの撤退を発表。リトアニアでは5月、エーオンの持つガス供給会社リエトゥヴォス・ドゥヨスの株式38.9%を政府が1億4,740万ユーロで買収することを決定した。ラトビアでは10月に議会選が控えており、政府は慎重な姿勢を示している。