2014/7/9

ロシア

チューリッヒ保険、ロシアのリテール事業売却

この記事の要約

スイスの保険大手チューリッヒは3日、ロシアのリテール事業を同国投資会社オルマ(OLMA)グループに売却すると発表した。有力市場・事業に絞った投資でグループの採算性を向上させる戦略の一環。大企業を顧客とするロシア法人事業は […]

スイスの保険大手チューリッヒは3日、ロシアのリテール事業を同国投資会社オルマ(OLMA)グループに売却すると発表した。有力市場・事業に絞った投資でグループの採算性を向上させる戦略の一環。大企業を顧客とするロシア法人事業は継続する。

今回の取引を通じ、チューリヒはオルマから約10億ルーブル(3,000万米ドル)を受け取る。しかし、手続き完了時に為替差による実現損が発生するため、赤字取引となる見通しだ。およそ3億ドルの損失を第3四半期決算で計上する。

売却の対象となるリテール事業では、自動車保険のほか、対物・対人賠償保険などを取り扱う。保有契約数は120万件で、2013年の総収入保険料(GWP)は71億ルーブル(2億2,000万ドル)だった。