2014/7/16

チェコ・スロバキア

「テメリン原発の入札再開予定なし」=チェコ国営電力CEZ

この記事の要約

チェコ国営電力会社CEZが先に中止したテメリン原子力発電所の原子炉増設計画をめぐり、韓国電力公社が増設工事入札が再開された場合には参加する方針であると韓国メディアが報じたことを受け、CEZは9日、当面は入札再開の予定はな […]

チェコ国営電力会社CEZが先に中止したテメリン原子力発電所の原子炉増設計画をめぐり、韓国電力公社が増設工事入札が再開された場合には参加する方針であると韓国メディアが報じたことを受け、CEZは9日、当面は入札再開の予定はないことを明らかにした。

韓国英字紙『コリア・タイムス』は8日、チェコ政府は来年初頭にテメリン原発の入札を再開する見通しであり、韓国政府は6月にプラハで開かれたチェコ・韓国原子力フォーラムの席上、韓国電力公社の首脳を通じて正式に入札参加の意思を表明したと報じた。この報道に関し、CEZの広報担当者は、「テメリンとドゥコバニの原子力発電所の建設工事に関する入札公告を行う考えは今のところない」と述べ、韓国側の報道を否定した。

CEZは2009年、将来の電力需要の増加に対応するためテメリン原発の増設計画を打ち出し、拡張工事の施工事業者選定入札を開始。東芝の米子会社ウエスチングハウス、ロシアの国営原子力会社ロスアトムを中心とする露・チェコの企業連合などが受注を目指していたが、CEZは今年4月、電力価格の下落で投資に見合う収益が見込めないとして入札中止を発表した。ただ、電力市場を取り巻く状況が好転した場合には計画再開もあり得るとしている。