2005年のベオグラード港民営化をめぐる汚職疑惑で10日、プレドラグ・ブバロ経済相(当時)らに対する公判が始まった。政府保有株41%の売却で国に570万ユーロの損害を与えた疑い。
同港は実業家のミロラド・ミシュコヴィッチ氏とミラン・ベコ氏がロンドンで登録した企業に5,000万ユーロで売却された。しかし、現地の経済専門家が算出した企業価値はその倍に上っていたという。
同港はドナウ川に面するベオグラードの中心地にある。高級住宅街として再開発される予定だったが、汚職疑惑の発覚が市当局との係争につながり、実現しなかった。
この民営化案件は、欧州連合(EU)がセルビアとの加盟交渉で解明を求めた24件のうちの1つ。