高級車大手の独アウディは、ハンガリー北西部のジェール工場の生産体制を強化する。現在の2シフト制を8月半ばに3シフト制へ変更する計画だ。現地情報サイト「Portfolio.hu」が15日報じた。スポーツカー「TT」の第3世代モデルの生産開始や、他のモデルの需要拡大に対応する。
ジェール工場では「TT」クーペ、ロードスタースポーツ、「A3」セダン、カブリオレを生産している。昨年の生産台数は4万2,851台だった。シフト制の変更を通じて年間生産能力16万台のフル稼働を目指す。
アウディは全モデルに対応できる生産体制を整備するため、昨年、9億ユーロ超を投資してジェール工場を拡張した。同社が投資に積極的な背景にはハンガリー政府の助成金があるが、欧州委員会は総額1億3,330万ユーロの政府助成金がEU規定に合致するか調査する考えを示している。