ブルガリア政府は16日、債務上限を18億レフから34億レフに引き上げることなどを柱とする2014年度予算の修正案を承認した。チョバノフ財務相が明らかにした。
債務上限の引き上げは、国内4位の銀行であるコーポレート・コマーシャル・バンクの再建に関連して決定されたもの。同行をめぐっては先月、疑わしい取引に関与していたと報道されたことがきっかけとなり取り付き騒ぎが発生、同行は破たんに追い込まれた。中央銀行は先ごろ、コーポレート・コマーシャル・バンクの健全資産を子会社のクレディアグリコール・ブルガリアに移管し、同行を国有化したうえで業務を再開させる計画を明らかにした。
チョバノフ財務相によると、修正後の予算では財政赤字が7億2,500万レフ拡大する。これにより、財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率は修正前の1.8%から2.7%に上昇する。
(1BGN=69.87JPY)