2014/7/23

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

欧州復興開発銀、フォード・オトサンに1.4億ユーロ融資

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は18日、トルコの商用車最大手であるフォード・オトサンに対し、総額1億4,000万ユーロを融資すると発表した。高性能エンジン部品の開発、生産力強化に加え、女性の社会参加を支援するのが狙い。 融 […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は18日、トルコの商用車最大手であるフォード・オトサンに対し、総額1億4,000万ユーロを融資すると発表した。高性能エンジン部品の開発、生産力強化に加え、女性の社会参加を支援するのが狙い。

融資のうち7,000万ユーロは直接オトサンに提供する。残る7,000万ユーロは、英HSBC、ソシエテ・ジェネラル、三菱東京UFJ銀行、クレディ・アグリコルとの協調融資の形をとる。いずれも期間は5年だ。

オトサンは現地の大学や部品メーカーと緊密に提携し、フォードの大型トラック「カーゴ」に搭載する新世代エンジン「エコトルク」を開発する。新しい欧州排ガス基準「ユーロ6」をクリアし、性能、製品寿命、保守費用のすべてで最先端の技術の実現を目指している。

この開発計画では、伝統的な男性社会の中で活用が遅れてきた女性の能力を生かすことも重点の一つとなる。女性のキャリアアップを支える企業規準・実務を実現し、他社の模範となれるよう、EBRDとしても支援していく方針だ。

オトサンは米フォードとトルコ複合企業コチ・ホールディングの合弁会社で両社が各41%を出資する。残る株式はイスタンブール証券取引所で公開されている。