2014/7/30

ポーランド

PKNオルレン、4-6月期は大幅赤字

この記事の要約

ポーランド石油最大手PKNオルレンが23日発表した4-6月期決算は、最終損失が52億ズロチ(17億米ドル)だった。リトアニアとチェコの資産の評価損を計上したことなどが響き、赤字幅は前年同期の2億700万ズロチから大幅に拡 […]

ポーランド石油最大手PKNオルレンが23日発表した4-6月期決算は、最終損失が52億ズロチ(17億米ドル)だった。リトアニアとチェコの資産の評価損を計上したことなどが響き、赤字幅は前年同期の2億700万ズロチから大幅に拡大した。

PKNオルレンのリトアニア子会社オルレン・リエトゥバの評価損は42億ズロチに上った。2006年にロシアの石油大手ユコスから取得したオルレン・リエトゥバは業績不振が続いており、08年以降に計上した評価損の総額は64億ズロチに達している。PKNオルレンは、世界的な精製マージンの低迷が今後も続いた場合には今年末あるいは来年初頭に一時的にオルレン・リエトゥバの精製所を閉鎖する可能性もあるとしている。

一方、チェコ子会社ウニペトロルについては、精製マージン低下に伴う業績悪化を受けて7億1,100万の評価損を計上した。PKNオルレンによると、今回に評価損計上は財務制限条項には抵触しないという。