2014/8/6

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

墺OVAGのルーマニア子会社、不良債権を売却

この記事の要約

墺大手銀行オーストリア・フォルクスバンケン(OVAG)のルーマニア子会社であるフォルクスバンク・ルーマニアは7月28日、4億9,500万ユーロの不良債権を金融機関系投資家のコンソーシアムに売却したと発表した。取引価格は公 […]

墺大手銀行オーストリア・フォルクスバンケン(OVAG)のルーマニア子会社であるフォルクスバンク・ルーマニアは7月28日、4億9,500万ユーロの不良債権を金融機関系投資家のコンソーシアムに売却したと発表した。取引価格は公表されていない。

コンソーシアムにはドイツ銀行、プライベートエクイティ投資会社の英アナキャップ・ファイナンシャル・パートナーズ、H.I.G. キャピタル・インターナショナル・アドバイザーズ、APSホールディングスが参加している。フォルクスバンク・ルーマニアが売却したポートフォリオは3,566件の保証貸付で、うち84%が住宅ローン、16%が法人ローン。今回の取引により、フォルクスバンク・ルーアニアの不良債権比率は13年末時点の22%から8%へと大きく改善することになり、ルーマニア銀行業界平均の23%を大きく下回る。カテル会長は、「不良債権ポートフォリオを削減することは、市場でのリポジショニング戦略において欠かせない」と述べるとともに、収益性の向上に引き続き注力する考えを示した。

フォルクスバンク・ルーマニアは国内に135支店を展開し、19万件の顧客を抱える。総資産は30億9,000万ユーロ。13年は1億2,000万ユーロ超の赤字だった。