2014/8/6

ロシア

ルサール、52億ドルの債務再編に成功

この記事の要約

アルミ世界最大手のルサールは4日、総額51億5,000万米ドルの債務再編に関連し、すべての債権者と合意が成立したと発表した。これにより、今年の債務弁済額は10億ドルから4億ドルに減少する。 再編の対象となったのは、47億 […]

アルミ世界最大手のルサールは4日、総額51億5,000万米ドルの債務再編に関連し、すべての債権者と合意が成立したと発表した。これにより、今年の債務弁済額は10億ドルから4億ドルに減少する。

再編の対象となったのは、47億5,000万ドルと4億ドルの借入れ契約で、先月時点の未払い残金は35億5,000万ドルだった。債権者のうち、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)が最後まで難色を示していたという。

再編による新しい契約では、2件の債務契約が一本化されるほか、◇償却期限を2018年に延長◇元本返済を2年猶予――などが取り決められる。

ルサールは昨年末現在の有利子債務が101億ドルに上った。昨年の最終損益で32億ドルもの赤字を計上した。アルミ価格の下落に伴う資産償却が重荷となった。