チェコ国立銀行(CNB)は国外の金融機関が同国に持つ銀行子会社からの資金流出を防ぐため、金融市場の監督強化に乗り出す。20~30人からなる特別チームを編成して作業にあたる。経済紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が報じた。
監督強化は国外の親会社が資金問題に直面していることを受けたもの。例えばチェスカ・スポリテルナ銀行の親会社の墺エルステ銀行は2014年上期で9.3億ユーロの純損失を計上した。一方、チェスカ・スポリテルナ銀行は昨年だけで親会社の8倍に当たる収益を上げており、CNBは子会社が親会社の資金源になることを懸念している。(東欧経済ニュース8月6日号「エルステ銀、業績が急速に悪化」を参照)