2014/8/27

総合・マクロ

ウクライナ議会解散、10月選挙へ

この記事の要約

ウクライナのポロシェンコ大統領は25日、議会解散を発表した。これにより、前倒し選挙が10月26日に実施されることが決まった。ヤヌコビッチ元大統領を支持する親ロ派議員が多数を占める議会の勢力図を書き換え、自らの政治基盤を固 […]

ウクライナのポロシェンコ大統領は25日、議会解散を発表した。これにより、前倒し選挙が10月26日に実施されることが決まった。ヤヌコビッチ元大統領を支持する親ロ派議員が多数を占める議会の勢力図を書き換え、自らの政治基盤を固める考えだ。

ポロシェンコ大統領は就任間もない今年6月、和平計画を発表し、その柱の一つとして前倒し選挙を挙げていた。今回、解散の実行に際しても、「投票用紙は国民が持つ最も強力な防衛手段」と述べ、国民の意思表示を尊重する考えを示した。

ウクライナ連立与党は先月末、財政緊縮策などでの不一致で決裂。新たな組閣がならなかったため、憲法の規定に従い解散・選挙の運びとなった。

世論調査によると、国民の80%が前倒し選挙に賛成しているもようだ。

一方で東部二州の情勢は依然として緊張状態が続いている。26日にミンスクで行われるウクライナ・ロシア大統領会談でも大きな進展は期待できなそうだ。