2014/8/27

チェコ・スロバキア

チェコで新仮想通貨の取引がスタート

この記事の要約

チェコで19日、新たな仮想通貨「チェコクラウンコイン(CZC)」の取引が始まった。試験的な運用としてまず10万コインを発行、最終的には1億枚の発行を予定している。 CZCの取引運営会社によると、発行初日のCZCの取引価格 […]

チェコで19日、新たな仮想通貨「チェコクラウンコイン(CZC)」の取引が始まった。試験的な運用としてまず10万コインを発行、最終的には1億枚の発行を予定している。

CZCの取引運営会社によると、発行初日のCZCの取引価格は1枚当たり約0.14ユーロセントだった。9月から発行予定枚数の半分に当たる5,000万枚を、取得を希望したチェコ市民に配布、残る5,000万枚は4~10年後に発行する。国外居住者も取得が可能になる。流通量が一定のため、インフレによる価値下落のリスクがないとされる。CZCプロジェクトの代表を務めるチェコ民放テレビ局ノヴァのカメラマン、ファイト氏は、CZCの普及に向けて複数の大手オンラインショップ運営会社と交渉していることを明らかにしている。

CZCの普及をめぐっては、専門家から厳しい意見も出ている。ウニクレディトバンクのチーフエコノミスト、ソビセク氏は、金融に関して保守的な傾向が強いチェコ人にCZCが受け入れられるかどうかは疑問だと指摘。「個人的にはCZCが一般的な支払手段として認知されるようになるとは思えない」と語った。