2014/8/27

チェコ・スロバキア

「経済加速の背景にコルナ安政策」=国立銀副総裁

この記事の要約

チェコ国立銀行(CNB)のトムシェク副総裁は24日、経済が加速している背景に国立銀の市場介入政策があるとの見方を明らかにした。公共テレビの討論番組で述べたもので、介入政策を終了する2016年以降も対ユーロ為替相場を27コ […]

チェコ国立銀行(CNB)のトムシェク副総裁は24日、経済が加速している背景に国立銀の市場介入政策があるとの見方を明らかにした。公共テレビの討論番組で述べたもので、介入政策を終了する2016年以降も対ユーロ為替相場を27コルナをやや越える水準で安定させる意向を示した。輸入業者を支えるには、コルナ安の傾向が望ましいとの立場だ。

ゼマン大統領が国立銀の市場介入に「ユーロ導入を引き伸ばす思惑があるのでは」と発言したことに対しては、「導入の最大の障害は財政赤字」と指摘した上で、「そのような狙いはない」と言明した。

国立銀はデフレ懸念の払拭に向け昨年11月、コルナ売り介入を実施した。その結果、コルナがユーロに対し7%値を下げたため、批判を呼んだ経緯がある。

なお、国立銀は先月末、今年の経済成長見通しを2.9%へ引き上げると同時に、来年については3%へ引き下げた。7月の失業率は7.4%で前年同月から0.1ポイント改善している。