2014/8/27

ロシア

シベリア鉄道とバム鉄道の近代化、投資額膨らむ

この記事の要約

ロシアのシベリア鉄道とバイカル・アムール鉄道(バム鉄道)の近代化費用が当初計画より膨らむ可能性が出てきた。経済紙『ベドモスチ』が19日伝えた。 政府は4月、シベリア鉄道とバム鉄道を近代化し、2020年までに両鉄道の貨物輸 […]

ロシアのシベリア鉄道とバイカル・アムール鉄道(バム鉄道)の近代化費用が当初計画より膨らむ可能性が出てきた。経済紙『ベドモスチ』が19日伝えた。

政府は4月、シベリア鉄道とバム鉄道を近代化し、2020年までに両鉄道の貨物輸送量を5,500万トン引き上げるロシア鉄道の計画を承認。投資額5,620億ルーブルのうち3,020億ルーブルはロシア鉄道が自己資金でまかない、1,100億ルーブルは財政資金の直接的投入、1,500億ルーブルは「国民福祉基金」がロシア鉄道の優先株を買い上げる形で投入する計画だった。しかし、ドヴォルコーヴィチ副首相がその後、計画の見直しを要請。東シベリアのメジュドゥレチェンスクとタイシェトを結ぶ新線の建設と、石炭の産地であるクズネツクへの鉄道アクセス改善が新たに盛り込まれたため、投資額は当初計画から10.5%多い6,210億ルーブルに拡大した。

政府は改訂された計画を今月末にも承認する見通しだ。ただ、『ベドモスチ』紙は、このところの景気減速で税収の低下に見舞われている政府が近代化事業により多くの予算を割くかどうかは不透明だとしている。