2014/9/3

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア次期首相にツェラル氏

この記事の要約

スロベニア国民議会(下院)は8月25日、7月の総選挙で第1党となった中道左派の新党「ミロ・ツェラル党(SMC)」のミロ・ツェラル党首を次期首相に選出した。 ツェラル氏は51才の法学教授。政治経験はないものの、総選挙では政 […]

スロベニア国民議会(下院)は8月25日、7月の総選挙で第1党となった中道左派の新党「ミロ・ツェラル党(SMC)」のミロ・ツェラル党首を次期首相に選出した。

ツェラル氏は51才の法学教授。政治経験はないものの、総選挙では政治的・社会的モラルの低下を厳しく批判し、有権者から幅広い支持を集めた。SMCは第3党の中道左派の年金者党、第5党の社会民主党と連立政権を樹立する方針で、今後、閣僚名簿を議会に提出し承認されれば、新政権が発足する。

スロベニアは住宅バブル崩壊で経済危機に陥り、国有企業の売却を決めるなど財政の立て直しを図ってきた。ツェラル氏は選出投票前に議会での演説で、公共支出を厳しく抑制し、経済成長率が2.5%に達するまで失業手当や福祉手当などの社会保障給付を引き上げない方針を示すとともに、「経済の発展と再建をサポートする安定した銀行・金融システムの構築に取り組み、競争力の向上と雇用創出を実現する」と述べた。