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2014/9/10

ロシア

ロシア、スクラップインセンティブを再び実施

この記事の要約

ロシアのマントゥロフ産業貿易大臣は8月28日、9月1日から自動車買い替え奨励制度(スクラップインセンティブ)を再び実施すると発表した。景気減速で低迷が続いている新車販売を下支えするのが狙い。 スクラップインセンティブは、 […]

ロシアのマントゥロフ産業貿易大臣は8月28日、9月1日から自動車買い替え奨励制度(スクラップインセンティブ)を再び実施すると発表した。景気減速で低迷が続いている新車販売を下支えするのが狙い。

スクラップインセンティブは、新車の購入者に対して乗用車で4万ルーブル以上、商用車で35万ルーブル以上を助成するというもの。実施期間は今年いっぱいで、10億ルーブル(2億700万ユーロ)の予算が計上されている。産業貿易省では計17万台分の助成を見込んでいる。

ロシアの自動車市場は景気減速のあおりを受けて不振が続いている。ウクライナ情勢をめぐって欧米諸国がロシアに科している制裁措置も消費者心理の悪化に拍車をかけている。欧州ビジネス協会(AEB)の調べによると、7月の新車販売台数は前年同月比23%、先月比17%それぞれ減少した。AEBは先ごろ、今年の新車販売予測を前年比12%減の245万台に下方修正した。(1RUB=2.86JPY)