2014/9/24

ロシア

米国の老舗ビールブランド、ロシア社が買収

この記事の要約

ロシアのビール醸造大手オアシス・ビバレージズは18日、米投資会社のTSGコンシューマー・パートナーズと共同で、米国の老舗ビール会社パブスト・ブリューイングを買収すると発表した。取引額は公表されていないが、消息筋によると7 […]

ロシアのビール醸造大手オアシス・ビバレージズは18日、米投資会社のTSGコンシューマー・パートナーズと共同で、米国の老舗ビール会社パブスト・ブリューイングを買収すると発表した。取引額は公表されていないが、消息筋によると7億~7億5,000万米ドルに上るもようだ。

今回の取引で、オアシスはパブストの多数株を取得する。ウクライナ情勢をめぐって米ロ関係が悪化する中の出来事だが、緊迫した状況下でも「ロシア経済が機能している事実」を示す効果があり、プーチン大統領が取引を阻害する懸念はなさそうだ。

パブストは1844年創業の老舗ビール会社。1980年まで常にトップ4社に入っていたが、経営戦略の失敗で買収の対象となり、85年に他社の傘下に入った。その後、いくつかの取引を経て、2010年に投資会社C.ディーン・メトロポウロスが2億5,000万ドルでパブストを獲得していた。

オアシスのホームページによると、同社は2008年の創業。ロシアを軸足にカザフスタン、ベラルース、ウクライナで事業を展開する。独自ブランドのビール、ソフトドリンクを生産するほか、ハイネケン、ぺリエ、シメイなどの製品を輸入販売する。