2014/10/1

ハンガリー

「景気拡大には国内の努力が必要」=ハンガリー経済相

この記事の要約

ハンガリーのミハーリ・ヴァルガ経済相は23日、現地経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が主催した会議で、経済政策の課題について演説した。具体的には、経済成長促進・雇用創出に向けて投資・融資拡大に取り組むほか、歳出削減で財政赤字 […]

ハンガリーのミハーリ・ヴァルガ経済相は23日、現地経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が主催した会議で、経済政策の課題について演説した。具体的には、経済成長促進・雇用創出に向けて投資・融資拡大に取り組むほか、歳出削減で財政赤字の抑制を図る。また、闇経済対策を強化して税収増を実現する。

ヴァルガ経済相はまず、欧州連合(EU)の経済成長が緩慢であることから、ハンガリー経済を取り巻く環境が大きく改善することはないとの見通しを確認。国内での努力の重要性を指摘した。

経済成長率を引き上げ、維持することは国家債務削減のためにも肝要とし、投資拡大に向けて国外資本の招致だけでなく、国内資本の活用も促進すべきと話した。EU中期予算を生かすとともに、地方自治体レベルでも経済振興・雇用促進プログラムを実行することが必要とみている。

財政赤字については、引き続き国内総生産(GDP)の3%以下に抑制する目的に沿い、支出を大幅に削減する。また、予算編成は慎重に行なう。

一方で、引き続き国家債務の縮小に努めるのはもちろんだが、低利で国債を発行できる機会があれば、一時的に債務が拡大しても実行に移す。

「市場部門の構造刷新」や、人口減少対策としての育児支援についても触れたが、具体的な措置については言及していない。

なお、経済ニュースポータル「hvg.hu」が22日報じたところによると、来年度予算案の公表にともない、医療・教育制度の構造改革の道筋も示される見通し。オルバン内閣は10月末までに予算案を議会に提出する。