2014/10/15

ハンガリー

ポーランド合金メーカー、ハンガリー工場に着工

この記事の要約

ポーランドのアルミ合金メーカー、アルメタルが5日、ハンガリー北西部のコマーロムで新工場の建設を開始した。投資規模は2,850万ユーロ。ハンガリー投資庁(HIPA)が10日、明らかにした。 計画によると、2016年第4四半 […]

ポーランドのアルミ合金メーカー、アルメタルが5日、ハンガリー北西部のコマーロムで新工場の建設を開始した。投資規模は2,850万ユーロ。ハンガリー投資庁(HIPA)が10日、明らかにした。

計画によると、2016年第4四半期に操業を開始する。年産能力は5万トン。エンジン部品向け材料を生産し、近隣のジュールにあるネマクのシリンダーヘッド工場などに供給する。17年末までに150人の雇用を創出する。

アルメタルは過去12カ月間に14万8,000トンの製品を出荷し、売上高で2億7,700万ユーロ、税引き後利益で1,300万ユーロを計上した。6月にコマーロム工場の新設計画を発表。7月にハンガリー子会社を設立した。

HIPAではアルメタルの進出を、ノキア工場の閉鎖が予定されるなか、コマーロムにとって明るいニュースと歓迎している。

コマーロムのモルナール市長によると、経済危機の中でも同市にはマイラン(製薬)、モティベーティング・グラフィクス(印刷)、レースマーク・インターナショナル(自動車内装部品)といった米国企業が進出した。台湾のフォックスコン(IT部品)もこの夏、セーケシュフェヘルヴァール工場の生産事業をコマーロム工場に移管している。

HIPAによると、ハンガリー自動車産業の2014年1-7月期売上高は前年同期比29.4%増の40億フォリントに拡大した。国内売上高が48.5%、輸出高が28.1%、それぞれ増加した。4~6月の業界従事者数は13万7,164人で、前年同期を23.3%上回った。

1-7月期の製造業売上高に占める自動車産業の比率は28%、輸出に占める比率は20.9%に上っている。(東欧経済ニュース7月2日号「アルミ合金大手アルメタル、ハンガリーに工場」を参照)