ルーマニア統計局が7日発表した2014年8月の手取りベースの平均賃金は1,638レフとなり、前月から2.1%低下した。前月が特別手当の支給時期だったことや、8月が休暇シーズンで食事手当などの支給額が減ったことが反映された。インフレ率調整後の実質平均賃金は1.8%低下した。支給額ベースの平均賃金は2,331レフで2.0%低下した。
手取りベースで平均賃金が大きく低下したのは医薬品製造の13%減、自動車製造の11.3%。一方、特別手当の支給時期が8月にずれ込んだなどの理由で、石炭・褐炭採掘が11.7%、タバコ製造が7.5%、その他鉱山・採石が8.0%それぞれ大幅上昇した。
支給額ベースの平均賃金が最も高かった業種は石油・天然ガス採掘で4,484レフ、最も低かったのは宿泊・飲食サービスで996レフだった。
8月の手取りベースの平均賃金は前年同月に比べると4.9%上昇。インフレ率調整後では4.0%上昇した。(1RON=31.16JPY)