2014/10/22

ハンガリー

スズキのハンガリー工場、年末まで操業を短縮

この記事の要約

スズキのハンガリー子会社であるマジャール・スズキはこのほど、年末まで操業短縮を継続すると発表した。生産モデル変更によるもので、来年初めには従来の2交代制に復帰するという。現地経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が14日付で伝え […]

スズキのハンガリー子会社であるマジャール・スズキはこのほど、年末まで操業短縮を継続すると発表した。生産モデル変更によるもので、来年初めには従来の2交代制に復帰するという。現地経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が14日付で伝えた。

北西部のエステルゴム工場では、「スプラッシュ」と「SX4」の生産が終了した。「Sクロス」と「スウィフト」の出荷を続けるとともに、来年初めまでに「ビターラ」の改良モデルの生産体制を整える。従業員の解雇は行わない。

今年の生産台数は計画通り15万台に達する見通しだ。

今回のスズキの発表で、8月の工業生産が予想に反して不調だった背景に、アウディのエンジン減産と並んで同社の操業短縮があったことが明らかになった。

もともと、アウディがジェール工場での増産を予告していたことで、8月工業生産は飛躍的な伸びが見込まれていた。しかし、実際は前年同月比で2.9%増にとどまった。前月比では5.4%減と、欧州連合(EU)で縮小幅が最大となった。(東欧経済ニュース10月15日号「ハンガリー鉱工業生産高、8月は2.9%増―過去11カ月で最低の伸び率」、7月23日号「アウディ、ハンガリー工場を3シフト制に」を参照)