2014/10/22

チェコ・スロバキア

独・スロバキアテレコムに制裁、ブロバン市場の独占悪用で

この記事の要約

欧州委員会は15日、スロバキア通信最大手のスロバキアテレコムが国内での独占的な地位を悪用し、ブロードバンドサービス市場の新規参入を妨げていたとして、同社と親会社のドイツテレコムに総額6,990万8,000ユーロの制裁金支 […]

欧州委員会は15日、スロバキア通信最大手のスロバキアテレコムが国内での独占的な地位を悪用し、ブロードバンドサービス市場の新規参入を妨げていたとして、同社と親会社のドイツテレコムに総額6,990万8,000ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。

問題となっているのは、ブロードバンドサービス通信網の開放。欧州連合(EU)では2002年から各国の通信インフラを独占している通信事業者に対して、他社に適正価格で通信網をリースすることを義務付けているが、欧州委によるとスロバキアテレコムは05年から5年以上にわたって回線使用料を不当に高い価格に設定し、ブロードバンドサービスの参入を制限していた。

制裁額のうち3,883万8,000ユーロはスロバキアテレコムと、同社に51%を出資するドイツテレコムの共同責任。さらにドイツテレコムには、03年にドイツの同様の問題で制裁を受けた経緯があることから、再犯への制裁として3,170万ユーロの支払いを命じた。

欧州委は同問題に関する調査を2009年に開始。12年に両社に異議告知書を送付していた。