スロバキア統計局が10日発表した2014年8月の鉱工業生産指数（稼働日調整済み）は前年同月比で2.7％増にとどまり、年初来最低となった。
部門別の成長率は、鉱業が前年同月比19.8％と今年最大の伸びを見せた一方、製造業は2.3％にとどまった。電力・ガスは3.6％だった。
製造業の内訳を見ると電気機器が32.9％、卑金属・金属製品が17.8％、その他の製造業・機械修理及び据付が14.9％と前年同月比で2ケタ台の伸びを見せた。ゴム・プラスティック製品及びその他の鉱業製品が2.6％、コンピュータ・電子・光学機器が1.2％とプラスだったほかは軒並みマイナス成長となった。最大の減少を示したのは薬品・医療用化学製品で前年比48.8％減。次いで大きく減少したのは繊維・アパレル・皮革製品の21.9％、化学製品は17.9％のマイナスだった。食料品は10.1％減、機械、自動車を含む輸送機器はそれぞれ4.5％、1.8％の減少だった。
財別では、前年同月比で耐久消費財が10.4％、中間財が9.3％、エネルギー関連製品が4％増加した。一方非耐久消費財は12.9％、投資財が0.6％それぞれ減少した。
2014年の年初から8月までの平均を見ると、全体で前年比5.2％増加した。製造業は7.3％、鉱業が3.9％増加した一方、電力・ガスは9.9％減少した。
