2014/10/22

CIS諸国

中国輸出入銀行、ウズベキスタンでPVC生産設備に融資

この記事の要約

中国の政策金融機関である中国進出口銀行(中国輸出入銀行)は、ウズベキスタンの政府系化学企業「ナボイアゾト」のポリ塩化ビニル(PVC)設備建設プロジェクトに総額3億ドルを融資する。ロシアのノーボスチ通信社が9日、「ナボイア […]

中国の政策金融機関である中国進出口銀行(中国輸出入銀行)は、ウズベキスタンの政府系化学企業「ナボイアゾト」のポリ塩化ビニル(PVC)設備建設プロジェクトに総額3億ドルを融資する。ロシアのノーボスチ通信社が9日、「ナボイアゾト」社幹部の言葉として報じた。プロジェクトの総額は5億110万ドル。残りはウズベキスタン側が負担する。

同幹部によれば、融資の条件については既に合意に達している。資金は11月~12月に分割供与の上、設備の技術的な部分に投じられる。すでにウズベキスタン側の契約に関するアセスメントは終了していることから作業は加速するものとみられる。

「ナボイアゾト」のPVC設備建設を巡っては、今年8月に中国の「CAMCエンジニアリング」がウズベキスタンの政府系化学企業「ウズヒムプロム」との間で、総額4億3,980万ドルで合意していた。完成後はPVC10万トン、カセイソーダ7万5,000トン、メタノール30万トンの年間生産能力を持つ見込みだ。

「ナボイアゾト」社は同国最初の本格的な自由経済特区であるナボイ市に位置し、窒素肥料、アクリル繊維、有機合成化学製品を生産するウズベキスタン最大の化学企業。