チェコ財務省は24日、今年の経済成長予測を従来の2.7%から2.4%へ下方修正した。欧州の新しい国民経済計算基準(ESA 2010)の適用に伴う措置だ。2015、16の両年はいずれも2.5%の予測。輸出高の伸びはゼロに近く、内需が成長をけん引するとみている。
インフレ率は今年0.5%の低率となる。来年は1.5%に上昇するが、依然として中銀の目標値(2%)を下回る。
今年の財政赤字は国内総生産(GDP)比で1.5%にとどまる見通し。来年は投資拡大などで2.4%に上昇する。なお、新計算基準で算出した昨年の財政赤字は1.3%だった。
政府債務(GDP比)は昨年の45.7%から今年は43.9%に改善。来年も42.2%に低下すると見込まれている。
中央銀行は8月の予測で、今年の経済成長率を2.9%、来年は3%と見込んでいる。最新の予測は来月6日発表の予定。