2014/10/29

チェコ・スロバキア

独ディーゼルエンジン製造ハッツ、組み立てをチェコに部分移転

この記事の要約

独ディーゼルエンジン製造のハッツは、2016年から組み立て作業などをチェコに移管する。国内のコストが上昇し収益力が低下しているためで、低コスト国への移転により国際競争力を回復し、長期的な事業安定化につなげる考えだ。ハッツ […]

独ディーゼルエンジン製造のハッツは、2016年から組み立て作業などをチェコに移管する。国内のコストが上昇し収益力が低下しているためで、低コスト国への移転により国際競争力を回復し、長期的な事業安定化につなげる考えだ。ハッツ社長が明らかにした。

21日付けの地方紙『パッサウアー・ノイエプレッセ』によると、チェコに移管するのはエンジンの組み立て、検査、出荷作業などの一部。これにともない本社従業員約950人のうち、最大120人を削減する。ハッツ社長は、ドイツでの生産はコストがかかり過ぎるため、同社が国際競争で厳しい状況に置かれていると強調している。

ハッツは独南東部ルーストルフに本拠を構える。建設機械、コンプレッサ、商用車、船舶などに搭載される1~4気筒のディーゼルエンジンを製造し、現地子会社や代理店を通して世界115カ国で製品を販売している。12年の売上高は1億6,000万ユーロだった。