2014/10/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア政府、来年度予算案の骨子を発表

この記事の要約

スロベニア政府が22日、来年度予算案の骨子で一致した。欧州連合(EU)の欧州委員会の要請を組み入れたもので、徴税強化などを通じて歳入増を図るとともに、公共部門を中心とした支出削減で歳出を抑制する。一方、景気刺激策として、 […]

スロベニア政府が22日、来年度予算案の骨子で一致した。欧州連合(EU)の欧州委員会の要請を組み入れたもので、徴税強化などを通じて歳入増を図るとともに、公共部門を中心とした支出削減で歳出を抑制する。一方、景気刺激策として、前年度比24%増の15億ユーロを開発費に充てる。

来年度の予算規模は7億1,500万ユーロで、財政赤字を国内総生産(GDP)の2.8%に縮小する。歳入面では、◇砂糖を含む飲料への課税◇保険金融サービス税の引き上げ◇徴税業務の効率化――などで1億800万ユーロの追加的収入を確保する。

歳出では6億700万ユーロの削減を予定する。このうち4億4,000万ユーロを公共部門で実現する。従来の緊縮策を継続すると共に、人件費を新たに3%削減する方針だ。ただ、実現には労組との合意が必要になる。

同案では財政赤字をGDP比3.4%、銀行再編に向けた特別費を含めると4.3%と見込んでいる。