2014/10/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

マルマライ鉄道プロジェクトに遅れか=トルコ紙報道

この記事の要約

スペイン建設大手オブラスコン・ワルテ・ライン(OHL)らが工事を請け負うイスタンブール・マルマライ第2プロジェクトに、遅れが出ているもようだ。費用が膨らんでいるためで、一旦工事を中断した後に再開する予定という。同プロジェ […]

スペイン建設大手オブラスコン・ワルテ・ライン(OHL)らが工事を請け負うイスタンブール・マルマライ第2プロジェクトに、遅れが出ているもようだ。費用が膨らんでいるためで、一旦工事を中断した後に再開する予定という。同プロジェクトは最初に落札した企業連合がコスト増大を理由に契約を解消した経緯がある。

マルマライ第2プロジェクトはイスタンブールの郊外鉄道路線の整備が目的だ。欧州側とアジア側の鉄道インフラを改修して、ボスポラス海峡を横断するマルマライ地下鉄トンネルに接続する。これにより、イスタンブールの東西を結ぶ全長77キロメートルの近郊路線が誕生する。

ただ、現地紙『ハリエット』が24日、トルコ交通省筋の情報として伝えたところによると、費用が入札時の予想を大きく上回り、OHLでは工事を一旦ストップする方針だ。交通省は報道が事実に反するという公式声明を発表している。

OHLと英インヴェンシス・レール(現シーメンス・レール・オートメーション)は2011年に実施された2度目の入札で、マルマライ第2プロジェクトを9億3,280万ユーロで落札した。