2014/10/29

バルト三国

ラトビア・ガス、政府による出資買収とん挫

この記事の要約

ラトビア政府による独エーオン・ルールガスのラトビア・ガス出資シェアの買収がとん挫したもようだ。中東欧情報サイトnov.ost.infoが20 日、現地複数メディアの情報として伝えたところによると、ルールガスは政府が提示し […]

ラトビア政府による独エーオン・ルールガスのラトビア・ガス出資シェアの買収がとん挫したもようだ。中東欧情報サイトnov.ost.infoが20 日、現地複数メディアの情報として伝えたところによると、ルールガスは政府が提示した買収価格1億1,600万ユーロを拒否したという。

ルールガスは1997年にラトビア・ガスの株式シェア47.23%を取得し市場参入していたが、昨年秋に出資売却計画を明らかにした。規制が厳しい欧州市場からブラジル、ロシア、トルコなどに成長基盤を移す戦略と見られる。出資売却では政府に優先交渉権があった。

現在、リトアニアのエネルギー会社や、欧州のエネルギーインフラ・プロジェクトに投資するマルグリット基金との交渉が進んでいるほか、スイスに拠点を置くエネルギーグループ、ヴィトルも買収に関心を示しているもようだ。

ラトビア・ガスは天然ガスの輸入・輸送、販売を行い、国内市場を独占している。ルールガスのほか、露ガスプロムが34%、国内同業イテラ・ラトビアが16%出資する。