2014/11/19

ハンガリー

ハンガリーRTL、広告税の負担大きく

この記事の要約

独メディア大手RTLグループが13日発表した2014年7-9月期決算は、売上高が前年比1.6%増の12億5,900万ユーロ、営業利益(金利・税金・償還前利益=EBITA)が0.6%減少の1億6,000万ユーロとなり、増収 […]

独メディア大手RTLグループが13日発表した2014年7-9月期決算は、売上高が前年比1.6%増の12億5,900万ユーロ、営業利益(金利・税金・償還前利益=EBITA)が0.6%減少の1億6,000万ユーロとなり、増収減益だった。同社はハンガリーで8月に新たに導入された広告税の影響で今後は業績が悪化するとしている。

1-9月期の純利益は前年同期の5億3,500万ユーロから42.8%減少し3億600万ユーロとなった。主に減損処理を行ったことによるもので、広告税導入に伴い傘下のハンガリーRTL Klubののれん代減損費用7,700万ユーロを計上した。

RTL Klubの14年1-9月期連結売上高は6,800万ユーロで前年同期の6,700万ユーロから1.5%増加したが、ハンガリーのテレビ広告市場全体の伸び率2.9%には及ばなかった。

ハンガリー政府が8月に導入した広告税は累進課税制で、同グループは傘下のRTL Klubが最高税率40%を課される唯一の企業となるとして反発。欧州委員会に調停を求めている。