2014/11/26

総合・マクロ

墺ライファイゼン、ウクライナ東部の50支店閉鎖

この記事の要約

中東欧・旧ソ連邦諸国を中心に事業を展開するオーストリアの金融大手ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)は20日、紛争が続くウクライナ東部で50支店を閉鎖すると発表した。情勢が安定しないルガンスク、ドネツク両州 […]

中東欧・旧ソ連邦諸国を中心に事業を展開するオーストリアの金融大手ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)は20日、紛争が続くウクライナ東部で50支店を閉鎖すると発表した。情勢が安定しないルガンスク、ドネツク両州にある80支店のうち50支店を「長期にわたり」閉鎖し、業績改善を図る。

現地子会社アヴァル・バンクの今年1~9月期の損失は1億3,800万ユーロ。融資債権4億6,000万ユーロに対し、2億4,000万ユーロもの引当金計上を余儀なくされた。

RBIが同日発表した1~9月期決算の純利益は2億2,500万ユーロで、前年同期の4億1,100万ユーロから45.2%減少した。ウクライナ問題に加え、ハンガリーの外貨建て住宅ローン利用者への補償金支払い(2億7,200万ユーロ)が響いた格好だ。減損損失10億8,300万ユーロを計上。不良債権比率は0.4%から11.1%へ急拡大した。

今年通期の貸倒引当金については従来予測の「15億~17億ユーロ」から「18億ユーロ」へと引き上げた。最大5億ユーロの赤字を見込んでいる。2015年は5億ユーロ前後の黒字を予想する。