2014/12/3

チェコ・スロバキア

チェコ貿易保険機構、ロシアの債務再編を示唆

この記事の要約

チェコの貿易保険機構(EGAP)がロシアの債務100億コルナの再編を視野に入れていることが明らかになった。11月24日のチェコ紙『リドヴェ・ノヴィニ』がEGAPの広報担当者の話として報じた。 ロシアでは欧米の制裁や原油価 […]

チェコの貿易保険機構(EGAP)がロシアの債務100億コルナの再編を視野に入れていることが明らかになった。11月24日のチェコ紙『リドヴェ・ノヴィニ』がEGAPの広報担当者の話として報じた。

ロシアでは欧米の制裁や原油価格の値下がりに伴い通貨ルーブルが対ドルで30%下落したのに加え、対ユーロでも20%下落している。このためチェコとの取引の大半をユーロ建てで行うロシア企業は債務の返済が困難になりつつある。

チェコ企業とロシア企業との取引に際しては多くの場合EGAPの保険が利用されており、ロシアはEGAPにとり最大の市場。ロシア関連の引受実績は総額の4分の1に当たる560億コルナに上る。

EGAPは、対ロ制裁の影響によりロシア関連事業から生じるチェコ企業の損失は1年間で190億コルナに達するとする試算を9月に発表している。(1CZK=5.32JPY)