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2014/12/10

ハンガリー

ハンガリーGDP、Q3は0.5%増

この記事の要約

ハンガリー中央統計局が3日発表した2014年7-9月期の国内総生産(GDP、暫定ベース)は、前期比(季節・労働日数調整後)で0.5%増となり、第1四半期の1.1%増、第2四半期の0.8%増から減速した。前年同期比では3. […]

ハンガリー中央統計局が3日発表した2014年7-9月期の国内総生産(GDP、暫定ベース)は、前期比(季節・労働日数調整後)で0.5%増となり、第1四半期の1.1%増、第2四半期の0.8%増から減速した。前年同期比では3.2%増。1-9月通期では3.6%増を確保した。中央銀行は今年の経済成長率を3.3%と予測している。

鉱工業生産が前年同期比5.6%増と好調で、GDP拡大に1.1ポイント貢献した。特に自動車・部品のけん引で製造業が6.2%増と好調だった。建設業11.6%、農業10.8%といずれも生産が大きく伸びたが、サービス業では金融・保険が0.9%減となり、1.7%増にとどまった。

最終個人消費は1.0%増で、前期の2.6%増に比べ小幅増にとどまった。総資本形成は19.1%の大幅増となり、GDP拡大に4.0ポイント貢献した。総固定資本形成は建設投資、設備投資ともに好調で13.2%増えた。一方、貿易収支は輸出の7.9%増に対し輸入が11.0%増なり、GDPを1.7ポイント押し下げた。

前期比での経済成長減速には、鉱工業生産が0.9%、建設が0.6%それぞれ落ち込んだことや、最終個人消費0.1%、輸出1.1%、輸入0.1%と伸び悩んだことが影響した。