2015/1/7

ロシア

ロシア、ウクライナに電力供給へ

この記事の要約

ロシア・エネルギー省はこのほど、ロシア政府系で電力の輸出入を行うインテルRAOとウクライナ政府系のエネルギー企業ウクルインテルエネルゴとの間で電力の輸出に関する契約が締結されたと発表した。契約期間は1年で最大1,500M […]

ロシア・エネルギー省はこのほど、ロシア政府系で電力の輸出入を行うインテルRAOとウクライナ政府系のエネルギー企業ウクルインテルエネルゴとの間で電力の輸出に関する契約が締結されたと発表した。契約期間は1年で最大1,500MWの電力がウクライナに供給される。これに加えインテルRAO傘下でウクライナからの電力買い付けを行う企業「決済センター」とウクルインテルエネルゴの間で、ロシアの支配下にあるクリミア半島のエネルギー供給途絶を防ぐことを目的とする合意が成立したことを明らかにした。一方ウクライナ政府はウクルインテルエネルゴに対しクリミア半島への電力供給を許可した。

一連の動きを受けウクライナのデムチシン・エネルギー相は「もはや停電の心配はない」との談話を発表した。

ロシアのコザク副首相は先ごろ現地テレビとのインタビューで、電力不足が続くウクライナに対しロシアが国内価格で電力を供給すると共に、ウクライナ東部の混乱で不足している石炭を最大で毎月100万トン供給する用意があると述べていた。