2015/1/14

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、乗用車の通行料制度導入へ

この記事の要約

ブルガリア政府はこのほど、乗用車を対象とした新しい道路通行料金制度を2018年をめどに導入すると発表した。従来のヴィネット(料金前払い方式)に代えてGPS技術を採用し、高速道路と一般道路双方に料金徴収区間を設定する。導入 […]

ブルガリア政府はこのほど、乗用車を対象とした新しい道路通行料金制度を2018年をめどに導入すると発表した。従来のヴィネット(料金前払い方式)に代えてGPS技術を採用し、高速道路と一般道路双方に料金徴収区間を設定する。導入に伴いヴィネットは廃止する。

現地経済紙によると、新料金制度の導入は同国のリリャナ・パヴロワ地域開発相が最優先事項に掲げるもの。同氏はGPS技術により「いずれはブルガリアの全ての道路がカバーされるだろう」と述べ、道路通行料金の徴収範囲の拡大を示唆した。新料金制度の設定区間や金額などについては来年度中に専門の作業部会が報告書を作成する。

一方、乗用車に先立ち17年からは3.5トン以上のトラックに新料金制度が適用される。GPSを利用して大型車の所在を把握し、定められた道路以外は走行できないようにすることで、抜け道となっている非幹線道路の損傷を防ぐ狙いがある。既定の道路を迂回する車両に対しては罰金が科される見込みだ。