2015/1/28

ハンガリー

製薬大手のリヒター、独バイエルから避妊パッチの販売ライセンス取得

この記事の要約

ハンガリー製薬大手のリヒター・ゲデオンは27日、独バイエル・ヘルスケアから欧州などにおける避妊パッチ(貼るタイプの避妊薬)の販売ライセンスを取得したと発表した。今年後半にも欧州市場で発売し、中期的に4,000万~5,00 […]

ハンガリー製薬大手のリヒター・ゲデオンは27日、独バイエル・ヘルスケアから欧州などにおける避妊パッチ(貼るタイプの避妊薬)の販売ライセンスを取得したと発表した。今年後半にも欧州市場で発売し、中期的に4,000万~5,000万ユーロの年間売上高を達成したい意向だ。

対象となるのは、バイエルの低用量避妊パッチ「リスヴィー(Lisvy)」で、有効成分としてエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)とゲストデン(黄体ホルモン)を含む。欧州連合(EU)を含む欧州諸国および中南米の数カ国で販売する権利を得る。

取引額は公表されていないが、ボグシュ社長によると、契約一時金、商品化の段階に応じたマイルストーン、売上に応じたロイヤリティとしてそれぞれ「数百万ユーロ」を支払うという。また、欧州医薬品庁によって義務付けられている市販後安全性試験(PASS)の費用は、今後5~6年で約4,000万ユーロに上ると見込んでいる。

リヒターは主要市場であるロシア事業低迷を受けて、他市場の売り上げ拡大に取り組んでいる。リスヴィーについても、既存の販売ルートを活用し、利益効率の良い展開を狙う。