中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2015/2/18

バルト三国

フィンランド湾トンネル、投資規模90~130億ユーロ=事前調査試算

この記事の要約

エストニア・タリン市とフィンランド・ヘルシンキ市は11日、フィンランド湾トンネル計画の事前調査結果を発表した。これによると、建設費は90億~130億ユーロ、開通は早くて2030年になる。借入資金の返済には35~40年かか […]

エストニア・タリン市とフィンランド・ヘルシンキ市は11日、フィンランド湾トンネル計画の事前調査結果を発表した。これによると、建設費は90億~130億ユーロ、開通は早くて2030年になる。借入資金の返済には35~40年かかる見込み。

この計画は、両国の首都を結ぶ海底トンネルを整備するものだ。欧州連合(EU)の「汎欧州運輸ネットワーク(TEN-T)」を構成するバルト諸国―ポーランド鉄道幹線(レール・バルティカ)と連携し、欧州の辺境に位置する両国に新たなチャンスをもたらすと期待されている。

調査では、採算性のカギが所要時間の短縮にあるとし、鉄道トンネルを開通させるのが最も合理的だと結論づけた。鉄道の乗車時間は約30分と、高速フェリーの3分の1程度にとどまる。

調査では鉄道の片道料金を40ユーロ、投資額の40~50%を両国およびEUが支出すると仮定した。

調査を担当したスヴェコ・プロジェクトによると、タリン・ヘルシンキ間の旅客数は年2%のペースで増えており、すでに800万人に達している。

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