2015/3/4

ハンガリー

ハンガリー、欧州宇宙機関に参加

この記事の要約

ハンガリーは先ごろ、欧州宇宙機関(ESA)に参加する協定に調印した。これによってESA加盟は22カ国に拡大する。中東欧諸国ではチェコ、ポーランド、ルーマニアに次ぐ正式加盟となる。 ハンガリーは1991年に中東欧諸国として […]

ハンガリーは先ごろ、欧州宇宙機関(ESA)に参加する協定に調印した。これによってESA加盟は22カ国に拡大する。中東欧諸国ではチェコ、ポーランド、ルーマニアに次ぐ正式加盟となる。

ハンガリーは1991年に中東欧諸国として初めてESAの協力協定に署名した。2003年から欧州協力国5年計画(PECS)に参加し、宇宙科学、地球観測、宇宙技術の分野などで活動してきた。レーダー技術講座、放射線飛行キャンペーン、欧州学生月探査機プロジェクトなど学生を対象にした教育的な活動にも加わり、ブダペスト工科大学の学生が同国初の衛星『MaSat-1』を開発製造し、12年に初打ち上げに成功している。

ハンガリーは社会主義体制時代から宇宙技術開発に積極的で、旧ソビエト連邦がワルシャワ条約機構加盟国と協力して推進した宇宙探査計画『インターコスモス』にも参加。1980年、ベルタラン・ファルカシュ氏が同国初の宇宙飛行士としてソユーズ号で宇宙飛行を行っている。