2015/3/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコと韓国、FTAのサービス・投資協定に署名

この記事の要約

トルコのニハト・ゼイべクチ経済相と韓国産業通商資源部の尹相直(ユン・サンジク)長官は2月26日、両国の自由貿易協定(FTA)のサービス・投資協定に正式調印した。トルコが韓国以外の国と結ぶFTAは物品貿易協定に限られており […]

トルコのニハト・ゼイべクチ経済相と韓国産業通商資源部の尹相直(ユン・サンジク)長官は2月26日、両国の自由貿易協定(FTA)のサービス・投資協定に正式調印した。トルコが韓国以外の国と結ぶFTAは物品貿易協定に限られており、サービス・投資協定は初めて。同協定は年内に発効する見通しだ。

サービス協定によりトルコは建設(建設・エンジニアリング・輸送設備など)、文化(映画・ビデオなど)、環境(排気ガスの浄化や騒音対策など)などの市場を韓国に開放。韓国はトルコに金融情報の移転や、大卒資格を持つ研修生の自由な入国を認める。投資協定には投資家対国家の紛争解決(ISD)条項や内国民待遇などが盛り込まれた。

両国のFTAは枠組み協定、物品貿易協定、サービス協定、投資協定の4分野からなる。枠組みと物品貿易分野の協定は2013年5月に発効しており、今回のサービス・投資協定の締結で両国のFTAは完成した格好だ。ゼイべクチ経済相は署名式の席上で、協定の発効により両国の貿易額は2014年の80億ドルから今後2年以内に100億ドルへと拡大するとの見方を示した。