2015/3/18

総合・マクロ

東欧2カ国のシェンゲン協定参加、独が支持

この記事の要約

ドイツのシュタインマイヤー外相はこのほど、ルーマニアで同国のアウレスク外相と会談した後の記者会会見で、ドイツがルーマニアとブルガリアのシェンゲン協定参加に向けた協議開始を支持する意向を表明した。 シェンゲン協定は加盟国が […]

ドイツのシュタインマイヤー外相はこのほど、ルーマニアで同国のアウレスク外相と会談した後の記者会会見で、ドイツがルーマニアとブルガリアのシェンゲン協定参加に向けた協議開始を支持する意向を表明した。

シェンゲン協定は加盟国が出入国審査を廃止し、旅行者が国境でパスポートを提示することなく域内を移動できるようにする取り決め。英国、アイルランド、ルーマニア、ブルガリア、キプロスを除く欧州連合(EU)22カ国とノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタインの計26カ国が参加している。

2007年にEU入りしたルーマニアとブルガリアは、同協定参加を望んでいるが、EUは認めていない。汚職、組織犯罪対策が遅れており、国境管理にも問題があることから、両国を通じて不法移民や犯罪者が西欧諸国に流入する恐れがあるためだ。

シュタインマイヤー外相は共同記者会見で、ルーマニアとブルガリアの状況が改善したとの認識を示し、EUが両国のシェンゲン協定参加をめぐる協議を進めることを独政府が支持すると述べた。